【ドグラ・マグラ】読了。読んだら本当に気が狂う?

【ドグラ・マグラ】は読んだら本当に気が狂う小説だったのか?

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目覚めると記憶がなく、自分が誰なのかわからない。それなのにある凄惨な殺人事件との関りがあると言われたらたまったものじゃない。記憶のない主人公の一人語りと共に不可思議な謎の中に取り込まれる【ドグラ・マグラ】の世界はなるほど、読者を狂気の世界へと誘う内容と言えなくもない。

僕が読んでみた感想としては、思ったよりも読みやすいということ。昔の小説なので、表現も古くて文学よりなのかと思ったら、そんなことはない。娯楽小説だし、新しい表現に挑戦しようとしている姿勢が見えて普通の小説として楽しめた。

物語の登場人物によって書かれた報告書や論文を延々と読まされたりなど、当時としては新し過ぎる試みではなかろうか。現代ではマイクル・クライトンが報告書の体で小説を書き、スティーブン・キングが小説内の登場人物が書いた小説を載せている。そういう意味では気を狂わせる難解小説ではなく、わかりやすく楽しめる娯楽小説だった。

【ドグラ・マグラ】脳髄は考える処に非ず?

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【ファインダーズ・キーパーズ】文学愛あふれたキング初ミステリー第2弾

文学を愛する人たちのための【ファインダーズ・キーパーズ】

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奪われた未発表のノートを巡る物語。隠居生活を送る文学界の重鎮の死と、過去の犯罪者、そして現在の少年3つ人生が混ざり合う様子はまさに極上の文学。そして著者のアメリカ文学愛によって、読者がそれぞれの文学愛を再認識させられる極上の文学でした。

スティーブン・キング初のミステリーというよりはサスペンスだった『ミスター・メルセデス』の第2弾。少年と犯罪者が邂逅するにつれて、事態は緊迫し、ホッジズたちも奔走する! だけど本当に面白いのは犯罪者と少年の過去と現在が交差していく前半でした。

文学愛あふれる2人の物語

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【ミスター・メルセデス】スティーブン・キングがミステリーに初挑戦した作品

【ミスター・メルセデス】はスティーブン・キング初のミステリー?

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スティーブン・キングがミステリーに初挑戦した作品と聞いて、読んだ【ミスター・メルセデス】。結構最初のほうで読者には犯人が誰だかわかってるから、ミステリーというよりサスペンスじゃないかなと思った。その犯人がまたどでかい事件を起こすってんで、それを阻止しようと奮闘するからサスペンスに部類されるのではないだろうか。犯人を最後まで明かさず解明する探偵物のような作品がミステリー、犯人の魔の手から逃げるor企みを阻止するのがサスペンスの認識で、【ミスター・メルセデス】は後者に入るのではないかな。

それでもアメリカで最高のミステリー小説に送られるエドガー賞を取っているんだから、ミステリーとして認識されているのかな。まあ、ミステリーだろうがサスペンスだろうが【ミスター・メルセデス】が面白かったことだけは確か。やっぱりキングは人物描写が良いね!

本当に【ミスター・メルセデス】がキング初のミステリーなのか?

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『ナイトシフト』≪上巻≫【深夜勤務】を趣味全開書評

【深夜勤務】

 

スティーブン・キング最初の短編集。若さとアイデアに満ち溢れた作品。多少ベタに感じられるのは時代なのか。むしろキングがこの手の話をベタにさせたと言っても過言ではない。とにかく多彩なホラーが魅力の短編集だった。
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『恐怖の四季』秋冬編【スタンド・バイ・ミー】の感想

『恐怖の四季』秋冬編【スタンド・バイ・ミー】とは

 

【スタンド・バイ・ミー】はスティーブン・キングによる短編集『恐怖の四季(Different Seasons)』のうち、秋編である「スタンド・バイ・ミー(The Body )」と冬編である「マンハッタン奇譚クラブ(The Breathing Method)」の2編を収めた作品です。上下巻ある二冊の上巻にあたります。

「スタンド・バイ・ミー」は映画にもなり人気もある作品です。このことからわかる通り、ホラー作家としてのレッテルを貼られていたスティーブン・キングの他ジャンル挑戦しようという気構えが感じ取られます。作家スティーブン・キングのひとつのターニングポイントになっている作品です。

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