【ゆらゆら帝国】の楽曲を勝手にランク付けしてごめんなさい。

01.夜行性の生き物3匹

【ゆらゆら帝国】と出会った曲で、思い出深い曲でもあります。演奏もギターで阿波踊りのリズムが流れていて心地いいです。そのリズムが崩れてギターソロが始まるとそのサイケデリックな音が最高にかっこいい!

歌詞の出だしからやられる。「頭上で暗い雲 というか真夜中だから真っ暗」暗い雲というと何か不安や悲しみを暗示しているように思えますが、真夜中だから真っ暗と速攻で暗い雲を無意味にしてしまっている歌詞が凄いと思いました。あと【ゆらゆら帝国】は3ピースバンドなので、夜行性の生き物3匹とはバンド自身のことを歌っているのだと思います。PV版はなぜか「夜行性の生き物三匹」という表記です。

02.冷たいギフト

【ゆらゆら帝国】の『冷たいギフト』は曲のリズムも波長も落ち着くので体に合っている曲です。歪みのようなギターの音も心地いい。それでいてギターソロは丁寧で、子供たちのコーラスも曲にマッチしています。

歌詞も「いまも こんなときにも」とか曖昧な言葉を使っていて、いかにも【ゆらゆら帝国】らしいです。それにしてもこの『冷たいギフト』には「冷凍で~送られてきた~俺の可愛いやつ側でじっとしている」という歌詞があります。これって「冷たいギフト=冷たい義父と」で送られてきたものって義父の死体なんじゃ……

03.午前3時のファズギター

曲から歌詞に至るまで何もかもがぶっ飛んだ【ゆらゆら帝国】の『午前3時のファズギター』です。ギターとベース、ドラムのリズム、抑揚のない坂本慎太郎歌いかとがひとつの空間の歪みを生み出していると思います。

サナギがアゲハに変わるとき立てる音 コーラの炭酸抜けるとき失くす物」の歌詞は天才的だと思う。まるで夜中の3時に目が覚めた時のなんとも判然としないあの感覚を歌にしたかのようです。そして最後のギターソロでけたたましいほど暴力的な現実社会へと戻っていく。そんな夢の延長線上にあるモラトリアムな曲です。

04.ドックンドール

ギターのリズムが初期のロックンロールを思い出させてくれます。しかもかなりソフトなロック。【ゆらゆら帝国】の『ドックンドール』は女性口調の優しさにあふれたような曲調です。

しかし「彼の頭の中、誰が触ったの?」で始まる歌詞は別次元を見ているかのような不気味さがあります。加えて「最後のリボンが指を使わずにほどけたの」という歌詞は自然に訪れた終わりに対してどうしようもできない切なさが含まれていて凄いです。

05.ゆらゆら帝国で考え中

『ゆらゆら帝国で考え中』はタイトルの中に【ゆらゆら帝国】のバンド名を冠しており、代表曲といえる内容になっています。演奏も歌詞も【ゆらゆら帝国】の中でスタンダードなロックを走っており、『夜行性の生き物3匹』と同様に【ゆらゆら帝国】の入り口としておススメできるのではないでしょうか。

「いつ電話してもいないって言うけど、頭ん中爆音で音楽が鳴ってるから聞こえねえよ!」の歌詞はパンクロックらしい反骨精神が表れています。君も【ゆらゆら帝国】の世界でこれからやってくわけなんだけど――

06.アイツのテーマ

『アイツのテーマ』は『ゆらゆら帝国で考え中』とセットで聴くことが多いような気がする。ロックだけどポップな演奏に仕上がっています。

消える前にこの手で消してやるぅう~うっ」「あ~るび、ぐるび、ぐるばっ

07.発行体

短くて潔くってかっこいい。これぞまさしくロックです。演奏にもエネルギーがありますね。そしてちょっとした狂気を感じます。「バカだろ」から「バカだね」に続く感じが好きです。

08.男は不安定

【ゆらゆら帝国】はサイケデリックロックと呼ばれることもありますが、この曲がそのサイケデリック音を代表しているのではないでしょうか。途中で曲が変転するのも特徴で、気怠さの中に心地よいリズムが刻まれた曲となっています。

『男は不安定』の歌詞はどのフレーズも天才的な狂気が散りばめられています。特に訴えかけるような「完成する前に壊したくてしょうがないようなやつらばかり」のフレーズには普通の人の中に宿る狂気の衝動のような何かを感じます。

09.すべるバー

ちょっと大人なまさにロックという内容の曲に仕上がっているのではないのでしょうか。【ゆらゆら帝国】は『はねるのトびら』で何曲か使われているのが有名ですが、聞き覚えのあるのはこの曲だけですね。

10.からっぽの町

ちょっと昔っぽい懐かしさを感じる音ですが、それが無性に聴きたくなってしまう曲です。

無用になったっていうことか」のフレーズには置いて行かれてしまった寂しさがありますよね。

11.アイドル

『アイドル』というタイトルに怪しげなリフ。導入部分からなんだか妖艶な感じがします。【ゆらゆら帝国】はよくこうした妖艶な雰囲気を醸し出してくるから好きです。

肝心なもの 足りないもの」を求めてお互いを探し合う男女の歌でしょうか。「でっかいギターの音 おかしくなりそうな音」のフレーズの盛り上がりが最高にかっこいい曲です。

12.星になれた

ロックで演奏が良いバンドはこういったソフトな曲にも名曲が揃っています。『星になれた』はソフトな【ゆらゆら帝国】の曲の中では一番好きな曲です。

急に言葉が無力になってしまった」にはやるせなさがあります。この曲には残された人の寂しさと、残して行った人の寂しさ両方の視点から歌われた曲ではないでしょうか。

13.19か20

こちらもなかなかサイケデリックな曲調をしています。『19か20』も歌の部分だけじゃなく演奏にも重きを置いており、かなり聴かせてくれる曲です。

趣味全開で言えば、「眠れないのがあたりまえ 夕方6時に食べたパイ」のフレーズが一番お気に入りです。全体的には年を重ねるごとに何かに対して物足りなくなっていく感じを表した曲のように思えます。

14.ボタンが一つ

感情発火装置」のフレーズが天才的な曲『ボタンが一つ』。喧嘩してどんどんすれ違っていくカップルの様子を歌った曲ですね。すっかり乾ききってしまった感があります。女の子が歌う収録版も良いですね。

15.ズックにロック

比較的ゆったりとした導入ですが、そこからどんどん加速していく感じがたまりません。【ゆらゆら帝国】の『ズックにロック』はひたすらロックを走ろうとしている曲です。

「あの子は口でバナナむいて」とか「あの子の家のネコが僕の黒いちっちゃなヘビ咥えて」とか性的な隠喩が含まれるフレーズが多いです。その反動で人としての何かを失っているので、一夜限りの恋になってしまったのを悔やんでいる曲かもしれません。

16.グレープフルーツちょうだい

この曲を聴いたときはちょっと衝撃でしたね。だって歌詞が全然聞き取れないもの。テンションの高い部分と低い部分が共存している感じが妙に癖になります。歌詞の内容も恋心に心かき乱されて頭の中がわけのわからない状態になっている感じですね。

17.砂のお城

遠い世界から歌われているような感じの曲ですね。とにかく、どこか遠い別の空間の音楽を聴いているような。それでいてどこか懐かしく、そこへ帰って行きたいと思うような曲です。

18.誰だっけ

もう狂気しか感じられない曲。自分の頭の中にある思考、鏡に映ってる自分、そしてベッドで寝てる自分に対して誰だっけと語りかける。まるで人格がばらばらに崩れていくような曲ですね。

19.昆虫ロック

やっぱり懐かしい演奏のロックが【ゆらゆら帝国】って感じですね。それでいて歌詞は独特です。「湿った肉を削ぎ落して 乾いた骨でかっこつけろ」最高です

20.待ち人

この『待ち人』は【ゆらゆら帝国】屈指の優しい曲です。『バンドをやってる友達』も優しい曲ですよ。「ん~まだかなあ」の部分が可愛いくてほっこりするような曲です。こういう曲も書けちゃうなんてすごいですね。

最後に

ほんとうは好きな曲はもっとあるけど、それを全部やろうとすると終わらないことに気づいた。ここまで思いつくだけ曲をランク付けしてみましたが、たぶんまた同じことやろうとしても、順位ががらりと変わるんじゃないかな。それだけ多彩で良い曲が多いんですよ、【ゆらゆら帝国】って。

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