アンタッチャブル

引っ越し記事

監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ケビン・コスナー
   ショーン・コネリー
   アンディ・ガルシア
   ロバート・デ・ニーロ

あらすじ:
シカゴを牛耳るアル・カポネを逮捕すべく、エリオット・ネスが立ちあがった。街を愛する老警官の力を借りて、カポネ逮捕の特別チームを結成。カポネの密造酒ルートを次々と摘発していいった。そして始まるカポネの脱税と禁酒法違反による裁判が始まる。敵だらけの状況でアンタッチャブルたちはカポネに勝つことができるだろうか? 

 


ネタバレなしの感想:

まずはイタリア系マフィアのカッコよさが異常だということ。だからこの手のマフィア映画は観ちゃうんですよね。スーツにトレンチコートというこの時代のファッションもすごく好みだったりもします。あと、トミーガン。鉄板ですね。

肝心の映画の内容はというと、心理的攻防と肉弾的攻防がうまい具合のバランスを取っていたに思う。賄賂や脅しに耐えたり、裁判のためにアル・カポネの犯罪がわかる帳簿をあの手この手で手に入れようとしたり、逮捕劇にふさわしいストーリー展開が面白かった。

その中で銃撃戦や追跡などのアクションシーンもあって、観客を飽きさせない映画に仕上がっています。とくに駅での襲撃シーンが特徴的というか、映画ファンの中でこの作品の象徴となっていますよね。あの『戦艦ポチョムキン』のオデッサの階段シーンのオマージュなんです。あの映画も史実を基にしていたから、オマージュに選んだのかな?

そして、いま観ても豪華な俳優陣は一見の価値ありです。ケビン・コスナーはこの映画でハリウッド・スターの仲間入りを果たしていますし、ショーン・コネリーはこの時、重鎮。ロバート・デ・ニーロも大物としてのキャリアを積んでいる時期でした。そしてアンディ・ガルシアはマフィア映画の顔に。キャスト目当てで観るのも最高な作品です。

以下ネタバレ在りの感想

冒頭から見せてくれます。上納金を断った飲食店を爆破しようとマフィアが爆弾の入ったカバンを置いていきますが、そこに居合わせた少女は忘れ物だと思って、その鞄を届けようとします。巻込まれ死んでしまった少女。エリオット・ネス(ケビン・コスナー)は内部の裏切りにより捕り物がとんだ失敗に終わり失意のどん底にいましたが、悲痛な母親の声を聞き、アル・カポネ逮捕を決意します。この熱いシーンで、戦いが始まるって感じがして好きな冒頭シーンのひとつです。


そしてアル・カポネ逮捕に向けてチームを作り上げます。その時出会う、老警官ジム・マローンの言葉が刺さります。「警察の仕事は手柄を立てることでなく、無事に家に変えること」だと。そんなマローンを信頼したエリオット・ネスは一緒にチームを作らないかと言われて困惑します。しかし、エリオット・ネスの熱意と街を守りたいという想いから協力することを決意。マローン役のショーン・コネリーがカッコいいし、頼りになる自分に胸がワクワクします。


さらにマローンの助言により、警察学校を出たばかりでまだ汚職とは縁がない若者ジョージ・ストーンと財務省からの応援オスカー・ウォーレスをチームに引き入れます。他にも協力者を得たチームがいよいよアル・カポネに挑みます。結成と始動を象徴し、期待が高まる演出です。


アンタッチャブルたちは初陣で勝利を収めると、次々に躍進していきます。密造酒のルートや密造所を次々に摘発。さらにカポネ逮捕には脱税で売ってるのが近道だと感じたアンタッチャブルたちはカポネの経理など周りの人間の逮捕に踏み切ります。正義がどんどん勝ち進めていく様子を見るのは、気持ちが良いです。

これに黙っているアル・カポネではありません。賄賂でアンタッチャブルたちを誘惑していきます。しかし、彼らはギャングたちの甘い罠に誘われるタマではなかったのです。こうして彼らは世間から「触れることのできない」アンタッチャブルとしてもてはやされます。


ですがこれでさらなる怒りと焦りをアル・カポネに煽ることになります。彼に殺し屋を仕向けさせることになります。その有名なシーンが駅での襲撃です。階段での銃撃戦と転がっていく乳母車のシーンは『戦艦ポチョムキン』からのオマージュになっています。この歴史的な映画のワンシーンが映像技術が発展した当時の技術で再現されており、とても緊迫した、かつ美しいシーンに仕上がっています。
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さらに暗殺者の魔の手が伸び、正義感あふれる老警官マローンと財務省のウォーレスが殺されてしまいます。マフィアに手を出した警官の末路は恐ろしいです。それだけにアル・カポネの怖さがわかる仕上がりになっています。

さらにアル・カポネの裁判シーンは法廷もの駆け引きもあり、面白いです。脱税の確固たる証拠が収められた帳簿を警察側が手に入れたにも関わらず、余裕の表情をみせるアル・カポネ。それに気づいたエリオット・ネスが調べると、陪審員の全員が買収されていることがわかります。

その証拠をネスは暗殺者を必死に追いかけて手に入れます。その証拠により、アル・カポネを逮捕に追い込むことができ、各新聞がアンタッチャブルを讃えますが、その犠牲も大きかったのです。

アル・カポネという大物を狙う一世一代の大捕り物を題材にした作品だけあって、ボリュームたっぷりな内容が映画ファンにとってたまらないと思いました。映画ファンなら視聴必須の教科書的な作品になってます。やはり、ブライアン・デ・パルマはすごい!

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