映画『スプリット』に観るシャマラン映画の可能性

しかし、まだ観ていなかった『アンブレイカブル』をあえて観ないでこの『スプリット』に挑んだので、未予習となっています。さあ、どんなギミックが待ち受けていたのか、 ちょっぴりネタバレしながら感想というか、書きたいことを書いていきます。あと評価も。

まあ、主人公の女の子がかわいかった。アニャ・テイラー=ジョイ。「We don’t need no education」でお馴染みのピンク・フロイドの『アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール』が予告編に流れる『ニュー・ミュータンツ』に出演することで話題になっています。

マカヴォイの演技に関しては、「ほとんど予告編で出てたやないかい!」と言いたくなるほど予告編に見せ場が集中していましたね。女子高生を誘拐するために車に乗り込むシーン、女性の人格を演じるシーン、子供の人格を演じるシーン。複数の予告編を観ていた僕には、どのシーンも初見じゃなかったのが、残念ってくらい演技の見せ場が予告編に集約されていたなあ。

デニスという潔癖でリーダー格の演技や、無邪気でデザイナーなケビンという人格は予告編にはあまり載っていなかったかな。とにかくマカヴォイは見事に演じ切ってますね。それぞれに違った異様さを持っていて良かったです。

でもあれ……? 【23の人格】vs【女子高生】のキャッチコピーのはずなのに、出てきた人格10人もイネーナ!

映画の中のセリフでは彼に人格が23あって、24人目の人格ビーストが出て来ちゃう! って内容だったけど、実際に登場してマカヴォイが演じたのは10人も満たなかった気がする。それでも満足のいく演技が見れました。

この映画のシャマランの手腕を褒めるべき点といえば、この1点につきるでしょう。意味をできるだけ排除して無意味にスピーディーな展開にして観客を飽きさせない手腕がいまのハリウッド映画のトレンドだと思います。

しかしこの映画はこれまでのシャマラン作品に一貫されているように、意味をひとつひとつ提示しながら徐々に物語を展開させていく手腕が素晴らしいと思うのです。いわばゆっくり進行していく癌のような映画だった。ゆっくりと染み込んでいく感じが心地良かったですね。

映画のラストに『アンブレイカブル』との接点があったけど、予備知識は必要なかったですね。「15年前に事件で捕まった悪人だれだっけ?」と事後のニュースを観ながらファミレスでおしゃべりするおばさんたち。そこへブルース・ウィリスが「ミスター・グラスだよ」と答える。

あ、これが『アンブレイカブル』のことなのか程度の話でしかなかったのね。でもその後に『スプリット』『アンブレイカブル』の続編となる『GLASS』が制作されるようです。ということで、早速『アンブレイカブル』を視聴しました!

本作『スプリット』の評価としては、M.ナイト・シャマラン監督作品の中では上位に入るできではないでしょうか。たぶん1番だ。

 

2018年に観た映画の感想アーカイブ

こちらの記事も人気です

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA