マイクル・クライトンの小説のマイ・ベスト5を発表!

マイケル・クライトン2

 ハーヴァード大学出身のSF作家というだけで、脳汁が出そうです。マイケル・クライトンは大学での経験と旺盛なリサーチ能力で、多くの知識と教訓を教えてくれるます。読んでるだけで、賢くなりそうですね。専門的な知識を淡々と物語のミステリーに取り入れる手腕がたまらない作家です。そんな彼の作品の中で好きなものをトップ5にしてみました。

豊富な知識と科学的トリビアを提供してくれるSF作家マイクル・クライトン

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まずはマイクル・クライトンについての説明を。作家に至る経緯がすごいんです。 1967年のこと、ハーヴァード大学医学部の二年生だったクライトンは休暇を利用して小説を書いては、その原稿料を学費に充ててやりくりしていました。彼はその当時のことを淡々と語っていますが、当たり前のようにこなしていた彼の才能は怖いくらいです。

大学時代ジョン・ラングやジェフリイ・ハドスンなどのペン・ネームで作家として活動し、周りの生徒にはその正体を隠していました。そんな彼の「学友たちはあの作家は誰だ?」「妙にリアルな知識を知っているぞ」と噂していたそうです。

医学博士号を取得してハーヴァード大学を卒業後は、本名のマイケル・クライトンで作家として本格的に活動を始めています。作家としてだけでなく、映画業界でも彼の名は有名です。『ジュラシック・パーク』の原作者であることはもちろんのこと、ドラマ『ER』やヤン・デ・ボン監督の『ツイスター』の脚本を書いていたことはあまりしられていません。

ドキドキの犯罪計画アドヴェンチャー『大列車強盗』

あらすじ:英国紳士エドワード・ピアースが列車で運ばれる金塊を強奪することを計画し、それを仲間と共に実行する物語です。錠前破りのロバート・エイガーに共犯を持ち掛け、名のあるゴロツキどもを次々と仲間にします。警察、銀行、鉄道会社を相手に大胆不敵な一世一代の大勝負が繰り広げられることに。

ある歴史的大事件を基に執筆されたのが『大列車強盗』です。1855年にイギリスで起きた12,000ポンドもの金塊が列車から盗まれた事件が元ネタです。SF要素はないですが、クライトンらしいワクワクする冒険が描かれたエンターテイメント小説になっています。

1975年に出版された本書は、4年後の1979年に原作者のマイケル・クライトン自身の脚本・監督で映画化され、成功をおさめました。

現代の医療科学に警告する『NEXT―ネクスト』

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あらすじ:
自分の細胞が不正に売買されていることに気がついたフランク・バーネットは、BioGen社を相手取り、起訴を起こすことを決意します。一方で、BioGen社の創業者は資金繰りを巡ってハゲタカのような男に悩まされていました。さらにBioGen社の研究員のジョシュ・ウィンクラーは遺伝子による薬を誤投与する事件を起こしてします。人知れず完成された人語を操るチンパンジーやオウム。それらすべてがひとつに繋がり、世界を震撼させる事件へと発展しようなどは誰も予想だにしていませんでした……

『NEXT―ネクスト』クライトンの死後に自宅のパソコンから発見された完成された原稿を出版化したものです。これまで現代の科学に対する批判的な姿勢で警鐘を鳴らしてきたマイクル・クライトンですが、本作がその集大成と言えます。

他にも彼が警鐘を鳴らす小説はナノマシーンの危険性をいち早く取り入れた『プレイ -獲物-』ではナノ科学と政治の癒着をテーマにした『恐怖の存在』などがあります。どれも目から鱗の科学的新常識にヨダレが垂れまくる一品です。

宇宙より飛来する恐怖『アンドロメダ病原体』

あらすじ:
ある日、アリゾナ州の小さな町ピードモントに軍の人工衛星が墜落します。その事件の直後、ピードモントの町民48人すべてが死滅。これにより「地球外生命体の存在が確認された場合、それを調査し地球上での伝播を防ぐ」ためのワイルドファイア計画が発令されました。発案者である細菌学者のジェレミー・ストーンら5人が、宇宙からもたらされた病原体による被害を防ぐために奔走していきます。

宇宙からやってきた病原体をテーマとして本作は、1971年にロバート・ワイズ監督により映画化されています。2008年にはトニー・スコットとリドリー・スコットの兄弟によって、テレビシリーズ化もされました。

報告書という体裁をもっているのが面白いと思いました。人間関係によるドラマなどはほとんどないのが異質です。その代わりに、宇宙からの病原体によるパニックにリアリティと説得力を生み出されています。さらにこの報告書という形のおかげで、読者は本当に起こった出来事を読んでいるという錯覚に陥り、小説の中のできごとを身近に感じることができるのも面白いと思いました。れによりリアルな怖さを体験でき、本書最大の魅力ではないでしょうか。

作者渾身のデビュー作『緊急の場合は』

あらすじ:
中絶手術で患者を死に追いやった容疑で産科医が逮捕された。彼が違法な中絶を手がけていたのは事実だが、この件に限っては身に覚えがないという。無実を信じる同僚の医師ベリーはひとり真相を探り始めた。しかし、関係者は固く口を閉ざし協力しようとしない。いったい彼らは何を恐れているのか?執拗な調査を続けるベリーに、やがて黒い圧力が。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞した迫真の医学サスペンス。

ハーヴァード在籍時代のクライトンにとって大きな転機となった作品です。医大生だったクライントンが長期休暇を利用して書いた作品が、ベストセラーとなり、本格的に作家としての人生を歩むきっかけとなったからです。自分の得意分野の知識をふんだんに盛り込んだ本作の手腕を見ると、以降の作風に大きく影響したといえるでしょう。

1968年に本書はジェフリイ・ハドスンの名義で執筆されました。。妊娠中絶に対する自身の意見を取り入れ、さらに病理医というあまり知られていないポストが描かれています。医療知識に精通した本格医療ミステリーの体裁を成しており、医大生のなかで「きっとこの世界に通じる人が書いたに違いない」と噂になったほどです。これは手直しの必要なく即原稿を買ってもらうため、オリジナリティを完全に排除してスパイものなど人気ジャンルだけを書いていたクライトンにとっては転機となっています。初めて学術的知識満載で自身の科学に対する意見を盛んだ小説を書いたことで、以降のクライトンの作風を形作る第一歩です。ファン一読必至の一冊!

あの『ジュラシック・パーク』の原作

あらすじ:霧につつまれたコスタリカの孤島で、極秘のうちに建設が進められているアミューズメント・パーク―それが〈ジュラシック・パーク〉、バイオテクノロジーで現代によみがえった恐竜たちがのし歩く、驚異のワンダーランドだ。オープンをひかえ、視察のための顧問団が島に向かって出発した。だがその前途には、人類がいまだかつて体験したことのない恐怖が待ちかまえていた。スピルバーグ大型映画化の夢の恐竜サスペンス。

マイクル・クライトンの代表作で、最も成功した作品は誰がなんと言っても『ジュラシック・パーク』です。スティーブン・スピルバーグ監督による映画化は恐竜映画の金字塔となり、世界中で大ヒットしました。現代によみがえる恐竜というテーマと、リアリティを追求する高い特撮技術。それらが見せる映像はまさに圧巻で、続編やリブート作品が大量に作られるほどの人気となりました。
映画版と比較しても、本書には読むべき理由がたくさんあります! 映画でも説明された恐竜の再生に関する科学的背景や知識は、小説版の方がより深く、豊富です。パーク内に飼われているという15種類の恐竜も、映画版では7種類しか登場しません。小説版ではもっと多くの恐竜が登場するのです。恐竜好きならきっと満足する小説です。SFマニアもきっとうならせることでしょう!

面白いだけでなく、教養になる科学的知識豊富のマイクル・クライトンの本はどれもおススメで、5つに絞り切れないほど面白い作品ばかりです。今回は様々な観点から、重要な5つの作品を選出してみました。どれもマイクル・クライトンの世界にハマるものばかりです。

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