映画『沈黙の大陸』観たら色んな意味で中国の映画だった!そのツッコミどころをネタバレ紹介

思惑がわかりすぎて面白い『沈黙の大陸』

by カエレバ

とくに「沈黙」シリーズの大ファンというわけではありませんが、WOWOWでやっていたので録画で観たわけですよ。なんで、まあセガールが出てるんだなくらいの認識だったので、「沈黙」シリーズとしての期待はそこまでしていなかったわけです。

そもそもスティーブン・セガールが出演している映画に「沈黙の〜」ってついてるわけで、話が繋がっているシリーズ物ではないんですけどね。ということで、『沈黙の大陸』には別段とがっかりしたわけではなかったです。

というよりもむしろ、制作側に対するツッコミどころを見るのが面白くて、それなりに楽しめる作品ではありました。あとマイク・タイソンが出ているということで、そこも見続けたいと思ったポイントだったかな。

映画『沈黙の大陸』のあらすじを紹介

北アフリカの某国で各国の企業による通信インフラ技術の入札が行われようとしていた。中国企業のヤンは技術のセールスマンとして中国の通信インフラ技術を売り込もうとしている。

ヨーロッパ至上主義によって不利な立場にあった中国側のヤンだったが、誠実な売り込みによって信頼を勝ち取って行った。しかし部族の復興を望むカバと金のために内戦を引き起こしたいとある企業の武力行使により、窮地に立たされていく……

映画『沈黙の大陸』のツッコミどころ

とまあ、あらすじだけ聞いてわかる通り、映画『沈黙の大陸』は中国は良い国ですよとアピールする姿が痛々しい作品です。そこが最大のツッコミどころではあるんだけど。中国は世界の貧しい国のため素晴らしい技術によって、貧しい国の利益のためだけに誠実に動いるんだぞ、と世界に教え込みたいという欲望満載の映画なのだ。

というか、実際に主人公がそう言ってるんだな。でも僕らの中国のイメージといえば、安さが売りの雑な技術で、金を稼ぐためにインフラ工事を受け取って、そのあとのことなんてしらんぷりなイメージがありますよね。まあ、そんなイメージを払拭したいがために作られた映画なんでしょうね、『沈黙の大陸』は。

【ネタバレあり】肝心のスティーブン・セガールの活躍も映画『沈黙の大陸』のツッコミどころ

結論から言うと、スティーブン・セガールはあまり活躍しない! 冒頭から登場するんですけどね。というか、まあほとんどの見せ場は冒頭だけ。そこだけみたらセガール映画は終わり! 「沈黙」シリーズ完。あとはマイク・タイソンの方がある意味活躍していたような。

まあ、そんな冒頭部分でも活躍はしてくれるんです。それはマイク・タイソンとの対決。なんだかもう夢の対戦です。が、おやおや? 最初は優勢だったのに、セガールタイソンに一瞬で逆転させられちゃってる。そしてその後はしばらく登場せず。

そして後半やっと出てきたと思ったら、一度くらい活躍を見せるだけで、あまり物語に関係ない。『沈黙の大陸』では沈黙しているのはスティーブン・セガールのようですね。そういう意味ではこの『沈黙の大陸』という映画は、「沈黙」シリーズとスティーブン・セガールを楽しみにしている人には正直おすすめできませんw

原題の意味も中国セールスマンということで、あくまでも中国の通信インフラ技術を売り込むやヤンが主人公のようです。

とりあえず褒めておこう映画『沈黙の大陸』のアクション・シーン

スティーブン・セガールが出てくるということで、やはりアクション・シーンはあります。唯一映画『沈黙の大陸』で褒められるとこといえば、このアクション・シーンでしょう。最高とは言い難いまでも、丁寧に作り込まれています。

繰り出す攻撃と、それを避けたり受けたりするシーンがピンポイントで丁寧に映し出されているのです。これにより誰がどんな攻撃をして、それに相手がどう対処して、次の動きがどのように展開するのか漫画のコマ割りのようにわかりやすいの良い点だと思いました。

しかしそれも諸刃の剣で、スローモーションの多用や、次々に移り変わるアップのカットなどが、わざとらしくてくどく感じてしまうのです。まあ、そこだけに目をつむれば、アクションのひとつひとつを堪能できるので好きな演出だと思いました。まあそれも趣味の範囲なので、好き嫌いは分かれるかな。

映画『沈黙の大陸』に登場するその他のツッコミどころを見ていこう

まあ、ひとことで言うと、主人公に降りかかる困難や騒動が、どうしてそうなったとツッコミたくなるような無理やりな展開が多いということ。そのひとつがヤンと国際電気通信連合の専門家のスザンナが少女が何かの儀式で殺されそうになってるところを助けるシーン。

スザンナが少女を救い出して病院にかけつけるも、ヤンが犠牲となって部族に捕まり、縛り上げられてしまう。スザンナが病院に助けを求めるも少女の様子を見た医師たちが一言「割礼の傷ですね」

なんともおまぬけなシーンに唖然としてしまった。しかもその部族の族長は物分かりがよく、誤解があったからとすぐに許してくれます。そしてこのヤンと族長との出会いが物語の後半に繋がるわけですが、なんとも無理やりな展開に感じました。

族長アサイドから酒を入れるための伝統的な革袋をもらったヤンは露天でヤギのミルクを買ってその革袋に入れて持ち帰ります。で、3G回線のお披露目をするヤンなのですが、ライバル会社のマイケルにジャミングやらの妨害を受けます。

その機器を中国企業が用意しておいたバックアップ用の回線で難を乗り越えますが、そこに警察が乱入してきてヤンの持ち物が検査されます。ヤギのミルクの入った酒用の革袋が発見され、ヤンがヤギのミルクだと主張されて聞き入れられず。

まあ、マイケルの息のかかった警察たちなのでこの横暴は当たり前なのですが、次の瞬間にこの捕り物劇は茶番と化します。これまたマイケルが裏で手を引いているカバが部隊を率いて乱入、警察官たちは打たれてしまいます。いままでのやりとりは何だったのか!

沈黙の大陸』は中国(大陸)映画だということだけあって、中国は世界の良心なんだアピールが一番のツッコミどころでしょう。世界のための技術でリーダーシップを取れる良心的な国なんだ! まあ自分たちを世界の良心で国家警察として世界をリードしていくんだアピールするアメリカと同じですよね。

映画『沈黙の大陸』の趣味全開的感想

中国まんせーアピールと物語の運びが荒っぽい点を除けば、それなりに楽しめる映画ではなかったでしょうか。ただし、やはり「沈黙」シリーズとしてスティーブン・セガールを期待すると、詐欺にあいますのでご注意を。

あと『沈黙の大陸』のアクションシーンへの志はちょっと理解できたかもしれません。繰り出される技が丁寧に映し出されるのはいいのですが、ちょっと編集がくどいという課題をクリアすれば、この戦闘シーンが凄いと言えるのではないでしょうか。

沈黙の大陸』のストーリーはまあ、よくある企業と軍の癒着と陰謀ものといった感じでしょうか。その手のものでもっと作り込んでいて、よくできている映画はゴマンとあります。やはりそこは中国良い国アピールが邪魔していたかもしれません。趣味全開な観点からいえば色々楽しめる点はありましたが、まあ観なくて良い映画かもしれませんw

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