【ジュラシック・ワールド/炎の王国】オマージュと新たな挑戦

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』とは?

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』』のあらすじ

前作でパークが崩壊したイスラ・ヌブラル島では大規模な噴火が起きようとしており、そこに住む恐竜たちは絶滅の危機に瀕していました。クレアとオーウェンは今日りゅたちを助けるため、イスラ・ヌブラル島をに向かいますが、火山噴火に巻きこまれてしまいます……

と、ここまでがほぼ前半のあらすじで、予告編もそのあたりを中心に語られています。しかし制作陣たちが高原したように、これは映画のほんの数十分ていどのできごとでしかありません。さらなる展開が待っているのです。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の全体的な感想

映画らしい演出の映画

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の良い点は映画らしい映画の撮り方がされていたということです。いまのハリウッドの流行りといえば、スピード勝負な展開のアクションシーンで、アメコミ映画の東欧によってそちらが主流となってきました。

それはそれとして面白いのですが、本当の意味での映画の楽しみ方としては物足りないです。しかし『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では、構図のこだわりから、映画人が撮ったんだなあとわかる演出となっていました。

影を使った演出が好きでした。恐竜の登場はこの影を使って演出されることが多かったです。構図的にも下から見上げたり、恐竜に対して威圧感の覚える構図で、さすがは『怪物はささやく』の監督だと思いました。

ここからネタバレ感想

前3部作に対するオマージュ

1・2作と観てみると、シリーズ全体を通して前シリーズに対するリスペクトとオマージュがあることがわかります。前作ではパークの復活と恐竜による破壊がテーマでした。オリジナルの『ジュラシックパーク』でも同じようなテーマが見られます。

 

恐竜のDNAを用いてクローンとして復活させるという行き過ぎた科学技術と、手に負えなくなった技術が生み出した物が人間を危険に晒すという皮肉はパークでもワールドでも同じ物を扱っています。

 

違いといえば、DNA操作で生み出されたまったく新しい恐竜でしょうか。インドミナス・レックスはまったくの人の手によって生み出され、彼女が狡猾にも施設を逃げ出すことで、人間たちが危険に晒されています。

今作のロストワールドに対するオマージュ

予告編で語られていない展開として、恐竜たちの密猟があります。クレアを援助するとだまして傭兵たちを護衛につけ、恐竜たちを火山から助けると見せかけて密猟していたのです。この展開では前シリーズ2作目の『ロストワールド』でもありました。

このふたつに共通することはお金儲けのためだけに恐竜が利用されたということです。この愚かな行動によって人間たちは自分たちの身を危険にさらしているという警告にもなっています。さらに『ジュラシック・ワールド/炎の王国』ではさらに前作のインドミナス・レックスにヴェロキ・ラプトルのDNAを合わせてさらに強力な恐竜を生み出していました。

人間に良く調教されたラプトルのブルーまで捕え、人間に従順な兵器を作ったのです。「ジュラシックパーク」から生まれた作品たちは総じて行き過ぎた科学技術とその悪用の愚かしさを説いてきました。観ごたえのあるテーマを提供してくれるエンターテイメント作品です。

次回作はどのようなオマージュに?

『ジュラシックパーク3』といえばスピノサウルスの登場で話題となりましたが、その内容は無断で侵入禁止区域に迷いこんだ息子を助けに行く話でした。が、今作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のラストでそれどころの話じゃなくなりました。

密猟によってアメリカに連れて来られた恐竜たちが世に放たれてしまったからです。その中にはブルーの姿もありました。世界は人と恐竜の住む世界となってしまったのです。

考え得るとしたら、恐竜たちの生息地に迷いこんでしまった仲間や家族を助ける内容でしょうか。それとも、まったく新しい独自の展開になるのか、次回作が楽しみです。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』はオリジナルへのオマージュがたくさん詰まった真シリーズ!

ジェフ・ゴールドブラム演じるカオス理論のおっちゃんが戻ってきたのが嬉しい『ジュラシック・ワールド/炎の王国』ですが、その他にもオリジナルシリーズへのオマージュのいっぱい詰まった作品となりました。

恐竜を蘇らせるだけではなく、それを兵器として改良したり命を売り買いしたりする悪人が登場しています。これは前のシリーズから健在で、恐竜の胚を売ってお金儲けしようと悪い職員がシステムをダウンさせることで悲劇が始まっていました。

今回も恐竜たちを金儲けのためにいじりまわしており、それが原因で手痛いしっぺ返しを食らっています。行き過ぎた科学と金儲けへの暴走を警告し続けている怪物シリーズのいち作品です。

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